すこしだけ

2004年12月8日
あなたにはちゃんと「ごめんなさい」と言おうと思ってる。

ちゃんと声にだして「ごめんなさい」を言いたい。

厳しい言葉をぶつけてしまったことに、「ごめんなさい」を言いたい。
 
 
 
あなたは何度も謝ってくれた。
声でも、文字でも、謝ってくれた。

急に押しかけてごめん。
気持ちを無視してごめん。
痛い思いをさせてごめん。
怖い思いをさせてごめん。

悲しませて、ごめん。
 
 
あなたは何も悪くないじゃない?

私のわがままにつき合わされているだけなのに。
 

  
あなたは優しい。
優しすぎるくらいに。
 
 
だから、ちゃんと「ごめんなさい」を言いたい。
 
 
 
でも、やっぱり今は少しだけかなしい。

あなたのせいで悲しんでいるわけではないのだけれど。

今会えば、あなたの優しさに甘えてしまう。
 
 
もう少しだけ時間をください。

いろんなことを終わりにして、
あなたを真っ直ぐ見られる私になるまで、

あと、ほんの少しだけ待っていてください。

オアズケ

2004年12月4日
薬のせいでひどく眠くて気だるかった。
ぼんやりした頭でバイトに行き、時計を何度も見ながら時間が過ぎるのを待った。
できることならば、早く家に帰って眠りたかった。

やっとバイトを終えて店をでると、見慣れた姿があった。
 
彼だ。
  
「迎えにきた」

彼が言った。

「会えないって言ったのに」
 
彼は聞こえないフリをして、手を差し伸べてくる。

「さ、帰ろう」

意地を張っても仕方ないので、私は言われるがままに手をとる。

「寒くない?」」
「平気」

いつものやりとり以外、ほとんど何も話さなかった。
 
 
家に着くなり、きつく抱きしめられた。

「久しぶりのyucoの匂いだ」

彼が言う。
首に軽くキスをした。

「天気がよければバイクで参上したんだけどな」
「昨日くるんじゃなかったの?」

彼の言葉にこたえず、私は言った。
彼も、私の言葉にはこたえてくれなかった。
 
私を上向かせて、唇を重ねた。
私は抵抗しようとしたが、彼の力が思いのほか強くて何もできなかった。
押さえつけるみたいに強引なキスだった。

やっとのことで唇を離したが、今度は抱きかかえられた。

「ちょっと!」

制止も聞かず、そのままベッドに放り出された。
彼が上に乗る。

「待ってよ。何? どうしたの?」

無理矢理服を脱がされた。
彼が胸を吸う。
手が全身をなで、下腹部に伸びる。

私は覆い被さる彼を押し戻そうとしたが、それもできなかった。

彼が自分の服を脱ぐ。

私の手を、強引に彼のに触れさせた。
驚くほどかたく大きくなっていた。

愛撫も早々に、私の膝をひらく。
強引に中に入ってきた。

「いたいっ……」

私はうめいた。
けれど、彼は私の声など聞こえていないかのように、激しく動いた。

「いやっ……」

暴れようとする私の腰をつかみ、奥へ奥へと乱暴に突いてくる。
 
『犯す』という表現が思い浮かぶほど、強引なセックスだった。

何度もキスをして、何度も重なり合った彼なのに、怖いと感じたほどに。
 
私は抵抗をやめて、わけもわからないまま、ただ時が経つのを待っていた。
 
 
彼が果てた。

彼は呼吸を乱したまま、私の顔を見ていた。
私は自分がどんな表情をしていたのか分からなかった。

やがて、彼は私を抱きしめた。

その抱きしめ方がいつものように優しかったので、私は少しホッとした。

「ごめんな」

キスをした。
唇が触れ合うだけの、優しいキスだった。

「えっちしたかったから迎えにきたの?」

私は言った。
多分、声は冷たかったと思う。

「これが『話したいこと』だったの?」

彼はこたえてくれなかった。

「近くにいるのに会えないのって、離れてるのよりキツイな。
 餌を目の前にしてオアズケをくらってる犬って感じだ」
「……私、餌じゃないもん」

彼が苦笑する。

「yuco、早く卒論終わらせてくれよ」
「うん」
「学生と付き合ってるから仕方ないけど、やっぱり待ってるのはキツイ」

私は黙った。

たった2週間だよ?
どうしてあなたはたった2週間を待ってくれないの?
私はあなたの何倍も待ってたよ?

私はわけもなく泣きたくなってくちびるを噛んだ。
そして、彼の胸にずっと顔をうずめていた。

我慢

2004年12月3日
結局、彼は来なかった。
 
 
今日はメールのやりとりもしなかった。

仕事が終わった後に電話をしてきてくれたが、
どこかよそよそしく感じた。
話した時間も、いつもより短かった。

「卒論がんばれよ」

そんな激励をして、彼は電話を切った。
 
 
話したいことって、何だったの?
 
きこうと思ったけれど、きけず終いだった。
 
 
何だったの?
 
 
彼も、言葉を飲み込んでいるのだろうか。
 
我慢させているのは私の我侭のせいなのに、
なんだか、少し寂しかった。

話したいこと

2004年12月2日
「まだ卒論終わらない?」
「うん、まだ」
「そろそろ会いたくなってきたよ」
「だめ。今は勉強だけで手一杯だもん」

私は少し冷たく言う。

ここ数日、電話するたびに同じ会話を繰り返している。

彼が東京に戻ってきてから2週間近く。
Mと会った日以来、一度も会っていない。
 
 
Mと関係を持つ前に彼が帰ってきていたら、
卒論のことなど関係なく会っていたと思う。

私は勉強をして、彼が先に寝てしまっても、
同じ場所にいられればそれで良いと思っていただろう。
 
でも、今は違う。
 
お互いの手の届くところにいる。
けれど、今はその手から隠れていたい。

彼のことを嫌いになったわけでも、ましてやMのことを好きになったわけでもない。
 
ただ、今はひとりでいたいだけ。
 
 
 
「話したいことがあるんだけどな」

彼が言った。

「話したいこと? 何それ。電話じゃだめなの?」
「会って話したいことなんだよ」

私はなんとなくドキリとした。

「気になる。言ってよ」

「明日、会えたら話すよ」

彼が言う。

「会えないよ」

私は言う。

「今は会えないよ」

返事をせずに、彼は話題を変えてしまった。
 
 
明日、本気で会いに来るつもりなのだろうか。

本当に来るのなら、拒絶はできないと思う。
 
 
 
話したいことって何?

Mのことが頭をよぎる。

求めるもの

2004年11月30日
メールがきた。

距離

2004年11月29日
少しだけ距離をとっている。

言い訳

2004年11月25日
思ったよりも、すごく簡単で、あっけなかった。

ある夜?

2004年11月23日
私たちは眠ることすら忘れたかのように、
何度も時間をかけてつながっていた。

ある夜?

2004年11月22日
Mと会った。

うそ

2004年11月21日
明日はMと会う。
 

わがまま

2004年11月19日
今日は元気になれない。
だからひとりで居たくない。

彼に言った。

「yuco、何かあった?」

彼が訊く。

「なにも。ただ言ってみただけ」
「そうか」
「今日は寒いから、湯たんぽ代わりになる人が欲しいなーって」
「yucoは寒がりだからなぁ」

電話の向こうで、彼は困ったように笑ったみたいだった。
 
「そろそろ、寝るよ」
「うん。明日も仕事だもんね」
「うん。多分、今週は帰れないと思う。ごめんな」
「いいよ。私は私で気楽にやってるから」

いつもより少しだけ長く話して、私たちは電話を切った。
 
 
彼を困らせたくないから、私は自分の言葉を冗談に変える。

茶化さないで「寂しい」と言ったら、彼はどんな反応をするのだろう。

「俺には遠慮しないでいいんだよ」

彼はたまにそう言う。
私が本音を飲み込んでいることを知っているのだろう。

困らせたくないから。

気遣いのつもりで言う言葉やのみこむ言葉。

それは、彼にとってどういうものなのだろう。

遠慮?
我慢?

意地をはっているみたい?
信用していないみたい?
 
 
あなたにとって良いこと?

それとも、

あなたにとっても寂しいこと?

ひさしぶりに

2004年11月17日
授業は週に一度しかない。

今日は、久々の授業の日。

大学からの帰り、久々に友達と食事をした。

女同士の時しか行かない、ちょっとお洒落なお店。

少し照明の暗い、落ち着いた内装。
テーブルの上では、キャンドルの小さな炎がゆらゆら揺れている。
ここは、お酒をたくさん飲むための場所でも、
男女入り混じって集まって騒ぐための場所ではなくて、
ゆっくりと話をするための場所だと思っている。

私の大好きなフレッシュトマトのパスタと、
彼女の大好きなローストビーフサラダを頼んで、
二人で半分こして食べた。
 
食事の後は、それぞれお気に入りのカクテルを飲みながら、
二人でゆっくりと話をした。
 
 
彼女は彼氏のことを知っているし、一緒に飲みにいったこともある。
彼と付き合い始めた時、私がそのことを話す前に、真っ先に気づいたのも彼女だ。

けれど、もちろんMのことは知らない。
私も、もちろんそんな話はしない。

話すのは、恋愛のことだったり、学校のことだったり。
彼氏に対するちょっとしたグチだったり。
ただのとりとめもないおしゃべり。
でも、それがとても久しぶりのことのように思えた。

 
たまにはこんな日もいい。

学生でいられるのも、あとわずか。
 
 
 
 
Mとは、携帯のメールをやめ、またパソコンでメールをするようになった。
 
22日には、再び会う約束をしている。

「次は朝まで一緒にいたい」

Mはそう言っている。

私は、まだ返事をしていない。

長くて短い日

2004年11月15日
週末は、ずっと彼と過ごした。

東京に帰ってきても、いつも彼は出かけてしまうので、
一緒に居られるのは一日か、場合によっては数時間しかないことも多い。

だから、ずっと一緒にいられる休日は、とても久しぶり。
 
それをほんの一瞬、心の底から嬉しいと思えなかったのは、
Mとのことが頭をよぎったからかもしれない。
  
 
 
金曜日の夜に帰ってきた彼は、その足で私の家へきた。

ふたりで料理をして、ふたりで食べた。

彼は後片付けも終わらないうちに眠ってしまった。

私は彼の頬を意地悪くひっぱってみたけれど、起きそうにない。

「ひとりで寝ないでよ、おじさん」
彼が嫌がるオジサン扱いをしてみたが、聞こえていない。

疲れていたんだろうな、と思った。

仕事が終わってすぐに飛行機に乗ってきたのだから当然だろう。

2時間以上かけて帰ってきて、日曜日にはまた九州へ戻る。
そんな週末を過ごしていて、休養になるのだろうかと思った。
九州から東京までの距離は、確実に彼の負担になっているはずだ。
だから「毎週会いたい」とは言ってはいけないのだと思う。
 
 
片付けを早々に終わらせて、熟睡している彼の隣にもぐりこんだ。
 
寝ぼけながら抱きしめてくる彼の腕のぬくもりを感じながら、
私はMと過ごした夜のことを思い出した。

ごめんなさい、と眠っている彼に小さく言った。
 
  
 
あなたが隣にいてくれる夜は、私もすぐに眠れる。

ひとりでいるときは嫌いな、薄明るい東京の夜も、
あなたといるときは気にならない。

肩に頭をあずけて、頬にあなたのぬくもりを感じながら眠りにつく。

もっとずっとぬくもりを感じていたいと思う。

だけど、あなたが離れていくとき、私はいつも笑顔で言う。
 
 
ばいばい。

その人?

2004年11月10日
店を出てからも、私たちは手をつないでいた。
 
 
 
ホテルに向かう間に帰ることもできた。
けれど、やはりあたたかい手を離したくなかった。
 
 
 
部屋に入った。

お酒のせいか、不思議と鼓動は速くなっていなかったが、
私は少し緊張していた。

「ビジネスホテルをちょっと派手にした感じだね」

内装を見るふりをして立っていた。
  
Mがスーツを脱ぎ、ベッドに腰かけた。

「おいで」
 

私の手をひいた。
私はMの隣に座った。
Mの手をぎゅっと握った。
Mが私の肩を抱いた。

Mの顔がすぐ近くにあった。
私はその顔をじっと見つめた。
Mも、私をじっと見つめた。

「すい込まれそうな目、っていうやつだね」

Mが言った。
私は目を伏せようとした。

Mが私を抱き寄せた。

そして、キスをした。

一度唇をはなし、今度は、もっと深く唇をかさねた。

「くちびる、柔らかいね」
「そう?」
「うん。やわらかくて、いい匂いがする」
「香水の匂い?」
「そっか。何つけてるの?」
「ブルガリの、オムニア……」

私の言葉は途中で消えた。
Mの唇が私の口をふさいだ。
そのまま、ベッドに倒れた。

「俺も同じだよ。ブルガリの香水」
「そうなの?」
「そう。プールオムっていう香水」
「あ、知ってる……」

私の言葉は、また途中で消えた。
Mの唇が、首を吸った。
Mは、私のジャケットを脱がせ、肩や胸元に丁寧にキスをした。
息づかいが荒くなっていた。
Mはゆっくりと私の服を脱がせ、そのたびに丁寧に愛撫した。

唇が胸の上を這ったとき、私は小さく声をあげた。

「どうしたの?」

少し意地悪く言って、Mはまた胸を吸った。

お腹にも、足にも、背中にも、
Mは私のあらゆる部分にキスをした。

そして、下腹部に手をのばした。

私は少し抵抗した。

「大丈夫」

Mは私の額に優しくキスをしながら言った。
 
Mが、私の膝を開いた。 
指が動いた。
Mは指を私の中に入れ、激しく動かした。

私は声をあげた。
 
 
私たちはゆっくりと時間をかけて互いを愛撫しあった。
 
けれど、Mが私の中に入ってくることはなかった。

私が拒否したからだ。

Mはそれを聞き入れてくれた。
 
  
 
愛撫に疲れると、私たちは抱き合って横になった。
  
「yucoは綺麗な身体してるね」

Mは私の身体のラインに沿って指を這わせながら言った。
肩、脇腹、腰……
そして、骨盤のあたりの少し骨ばった部分を軽く撫でた。

私がMの首に腕を回すと、Mも私の腰を抱いて引き寄せた。
Mの身体はあたたかかった。

「あったかい……」
「yucoも、あったかいよ」
「うん……」

私は目を閉じた。
素肌を通して、Mのぬくもりが伝わってくる。

けれど、これはただ感じるだけのぬくもり。
寂しさの氷をとかしてくれるあたたかさじゃない。
皮膚を通して感じて、皮膚の上で止まっているぬくもり。

優しい言葉をかけあえるのも、
愛する人に囁く場合とは言葉の重さが全く違うから。

だから、本当の意味で癒しあえる相手ではない。

それは互いによくわかっている。
 
 
そのまま朝は迎えず、私たちはタクシーで帰路についた。

その人?

2004年11月9日
会うかどうか。

直前まで私は決めかねていた。

待ち合わせは20時。

時間が近づくにつれて、不安はどんどん大きくなっていた。
それでも私は着替え、家を出た。

行ってどうしたいのか、未だにわからなかった。

10分前に着く電車に乗ろうとしたが、ふと思いたってやめた。
駅のベンチに座り、電車を何本か見送った。
そして、20時10分に着く電車に乗った。
駅についてからも、ゆっくりとした足取りで待ち合わせ場所に向かった。

Mがいなければいいと思った。
もし居ても、Mの姿だけを確かめて帰ろうかとも思った。
迷いが頭の中を回っていた。
それでも待ち合わせ場所に向かっているのが、不思議でならなかった。
 
待ち合わせ場所に、一人の男性の姿があった。

目があった。
足が止まった。

「yucoちゃん?」

Mだった。

私は自分が「yuco」であることを証明するみたいに、
その場にじっとしていた。

Mが近づいてきた。

「yucoちゃんだね」

私は返事をした。
その場から立ち去らず、yucoだと認めた自分に戸惑った。
 
 
「とりあえず、店予約してるから行こうか」

Mは、普通の男性だった。
スーツもワイシャツも清潔そうできちんとしている。
29歳といっていたが、実際はもう少し若く見えた。
 
 
店に着いて私たちは改めて社交辞令的な挨拶をした。

「さて、何を話せばいいかな。とりあえず自己紹介かなぁ?」

そう言って、Mはあっさりと本名を名乗った。
Mはまず自分について少し語り、それから私に色々質問をした。

私は本名を名乗らなかった。
自分についても大まかなことしか教えなかった。

「警戒してるなぁ」

Mは苦笑していた。

チャットで話したあの日、Mは奥様と喧嘩をしてネットカフェに行き、
半ばやけくそでサイトに登録したのだという。
まさかそんな時に出会った人物と
実際に会うことになるとは思っていなかったらしく、
今日本当にに会おうかどうか迷っていたのだと白状した。
それは私も同じだと笑った。

お酒も手伝って、話しているうちに緊張は解けていった。

「yucoは、彼氏とうまくいってるの?」

私はどきりとした。

「あんまり会えないし」
「そうか。寂しいって言ってたもんな」
「でも、もう慣れたよ」

いつも友達に返すのと同じ答えを言った。

「そか。それはそれで寂しいなぁ」
「そう?」
「うーん。男の立場としては寂しいかもね」
「ふーん」

でも、帰ってきてって言ったって、困らせるだけじゃん。
仕事なんだから。

胸中で私は反論した。
 
ふと、Mが言った。

「俺、yucoを口説いてもいいの?」
「……知らない」

ごまかした。

「口説いていいなら、口説くよ」
「口説きたいの?」

逃げるような気持ちで、意地悪く言った。
Mは頷いた。

「うん。俺も男だからね。口説きたい。
 yuco、俺のタイプだし。
 だから本当はこういう風に手もつなぎたいし」

Mが、私の手を握った。
驚いたが、顔には出さなかった。
Mの手はあたたかかった。

「もっと近くに寄りたいし、
 ホテルにだって行きたいよ」

私は黙った。
あってすぐに言われていたら断って帰っただろう。

でも、私の心は揺れた。

何より、あったかい手を離したくないと思った。
 
 
「行っていい?」

私はMの手をぎゅっと握った。

そして、頷いた。

明日

2004年11月8日
いつの間にか、約束の日が明日に迫っていた。

けれど、まだ自分が本当に行くのか、Mが本当に来るのかわからない。

私自身が何を望んでいるのかもわからない。

何のためにMに会うのだろう?

チャットが楽しかった?
だからまた話したいと思った?
それとも、ただの歪んだ好奇心?
もう後にはひけないと思ったから?

パソコンの向こうにいるMという人間を、私はまだ信用していない。
当たり前だ。信用などできるはずがない。

どんなかたちであれネットを介しての出会いというものが、
とてつもなく大きなリスクを伴うものであることは、
ニュースを通じてしつこいほど耳に入ってくる。

じゃあ、どうしてメールアドレスを交換した?

その場限りの話し相手で終わらせることは簡単だったのに。

何を求めていたのだろう?
 
 
「寂しいよ」

私はMに言った。

Mは、唯一私の本音を知っている。

携帯電話

2004年11月7日
          

ここのか

2004年11月4日
Mからメールが来た。

日程

2004年10月31日
         

帰れない

2004年10月27日
彼から電話があった。

「ごめん、今週も来週も帰れない」
 
 
私はただ、「わかった」と言っただけだった。

いつもと同じで「寂しい」とは言わなかった。
 
  
 

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