攻撃

2006年2月15日
車の中で、1時間近く話をした。

自分が抱えてる病気のこととか、
あかちゃんを産めないこととか。

KくんにもMにも言ってないことを、
あたしは話してた。

なぐさめるとか、はげますとか、そういうのじゃなくて。
非難するとか、反論するとか、そういうのでもなくて。

「肩の力抜いたら?」

そういわれた。

あたしはその人に、すごく生意気な口をきいてる。
反抗期の子供みたいに、攻撃的なことばかり言ってる。
100回キレられたって、殴られたって文句は言えないことを言ってる。

「キミはすごく冷静に正論を言う。
 言ってることは正しいんだよね。
 だから、反論は出来ないし、しても勝ち目はないだろうね。
 だけど、ストレートに言い過ぎる。
 もう少し言い方を変えれば、可愛げがあるんだけど」

笑いながら言う。

あたしはじっとその人の目を見つめる。
半分睨むような目で。
隙なんかぜったい見せてやらないし、弱みも見せてやらない。
そう思いながら。

でも、言ってることは泣き言といっしょ。
どんなに冷静を装って言っても、全部そう。

泣き言とかシンドイとか。
Kくん以外の人には、滅多に言わない。

言うとしても、その人に言うみたいに、
全身を尖らせて、攻撃的になりながら言う。

腹をたててるわけじゃない。
仮にたててるとしても、相手にじゃなくて、あたし自身に対してだ。

「もっと自信を持ったらいい。
 キミは魅力的だと思うよ。
 まわりに誉められる言葉とか、事実とか、素直に受け入れたら?」

「『ミリョクテキ』なんて、
ドラマみたいな事をいう人の言葉なんか、
信じられないんですよ」

あたしはまた攻撃する。

じっと、目を睨んでる。

「そうやって、真正面から相手にぶつかっていく。
 でも、時々泣きそうな顔をしてる。
 強いのか弱いのか、わからない人だな」
 
そう言われると悔しくて、あたしはますます攻撃的になる。

あんたなんか大嫌い。
そんな睨み方をする。

でも、あたしはKくんにも話せずにいることを、
その人に話してる。
 
 
たぶん、もう少しすれば、二度とこの人に会うことがなくなるから。
そうすれば、あたしの病気とか、弱みとかをしってるひとは、
また居なくなるから。
だから、言ってしまうのだろう。

あと、2ヶ月。

「全身を刃みたいにする、って、何かの本で出てきたな。
 キミにぴったりだね」

その人は言う。

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