遠距離不倫、逢瀬?

2005年5月5日
「キスマーク、つけて欲しいな」
そう思ったけど、さすがにMにねだることはできなかった。

Mの腕枕に頭を預けて、左手でぺたぺたとMの胸を触って、心臓をさがした。
トクトク音をたてている場所を探しあてて、
てのひらをそこにあてがったまま、てのひらでじっと鼓動を聞いてた。

「どうしたの?」Mがきいた。

「んー。心臓がトクトクいってる」

「当たり前だよ」って笑って、Mが肩を抱いた。

あったかいなぁ。
ぎゅうっと身体をMに押し付けて。
ずっとこのままで居られたらいいのに、って思いながら。

「やばい。今日はずっと勃ちっぱなしだ」
Mのそんな発言に笑ってしまう。

「えっちなこと、考えてたんでしょ」
Mのを撫でた。
本当に、ずっとかたくなったまま。
 
 
 
身体を預けて眠ったら心地良いだろうと思うけれど、
眠ってしまえば、時間は一瞬で過ぎてしまう。
 
 
 
 
Mに、仕事でまたこっちに来るかもしれないと聞いた。
でも、それも確実な話ではない。
決まるのは直前。
可能性は、50%くらいだそうだ。

だから、今まで以上に「今日が最後かもしれない」っていう気持ちが強い。

会えなくなって、連絡が途切れたとして。
私はショックを受けるのだろうか。

いずれはそうなるって分かっているのだし、
それが今日であっても明日であっても、何の不思議もない。

本当に自分を受け入れて「好きだ」って言ってくれるのはMじゃない。
本当に自分が心を許して甘えられるのはMじゃない。

遠く離れてから、そう実感するようになった。
辛い、って思ったときに励ましてくれるのは彼だし、
自分が弱音を吐けるのも、頼ろうと思えるのも彼。
Mじゃない。

でも、
今ここに二人でいる時間を嬉しいと思ってる自分がいるのも事実。

変な気持ち。
 
 
 
「出張が決まったら、連絡するよ」
「うん。また、会えたら良いね」
「『会えたら』じゃない。必ず会いに来るよ」
「ホントかなぁ?」
「うん。yucoも、東京にくる時は教えて」
「うん…」

Mを駅まで送って、
駅でしばらく話をした。
人目も気にせずに、Mに腰を抱かれて、
私も、Mの肩に頭を預けて。

「んー…」
「どうした? 寂しい?」
「うん、ちょっとだけ」
「ちょっとだけ?」

Mが苦笑した。

いままでのように、ばいばいのキスをして別れた。
 
 
次はいつ?

「次」なんて期待しちゃいけない。
そう思いながら、考えてた。

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