長くて短い日

2004年11月15日
週末は、ずっと彼と過ごした。

東京に帰ってきても、いつも彼は出かけてしまうので、
一緒に居られるのは一日か、場合によっては数時間しかないことも多い。

だから、ずっと一緒にいられる休日は、とても久しぶり。
 
それをほんの一瞬、心の底から嬉しいと思えなかったのは、
Mとのことが頭をよぎったからかもしれない。
  
 
 
金曜日の夜に帰ってきた彼は、その足で私の家へきた。

ふたりで料理をして、ふたりで食べた。

彼は後片付けも終わらないうちに眠ってしまった。

私は彼の頬を意地悪くひっぱってみたけれど、起きそうにない。

「ひとりで寝ないでよ、おじさん」
彼が嫌がるオジサン扱いをしてみたが、聞こえていない。

疲れていたんだろうな、と思った。

仕事が終わってすぐに飛行機に乗ってきたのだから当然だろう。

2時間以上かけて帰ってきて、日曜日にはまた九州へ戻る。
そんな週末を過ごしていて、休養になるのだろうかと思った。
九州から東京までの距離は、確実に彼の負担になっているはずだ。
だから「毎週会いたい」とは言ってはいけないのだと思う。
 
 
片付けを早々に終わらせて、熟睡している彼の隣にもぐりこんだ。
 
寝ぼけながら抱きしめてくる彼の腕のぬくもりを感じながら、
私はMと過ごした夜のことを思い出した。

ごめんなさい、と眠っている彼に小さく言った。
 
  
 
あなたが隣にいてくれる夜は、私もすぐに眠れる。

ひとりでいるときは嫌いな、薄明るい東京の夜も、
あなたといるときは気にならない。

肩に頭をあずけて、頬にあなたのぬくもりを感じながら眠りにつく。

もっとずっとぬくもりを感じていたいと思う。

だけど、あなたが離れていくとき、私はいつも笑顔で言う。
 
 
ばいばい。

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